2011年6月24日 石巻にて震災復興活動

3度目の石巻行きは“国際救急法研究所”にお世話になった有志が主催した“かながわ発ボラバス応援隊”の記念すべき第1便である。とは言っても大方は国際救急法研究所の宇田川さんにおんぶにだっこではあるが・・・。


今回の活動は3・4便に引き続き石巻市北上町橋浦地区での農地整備となり、市内のボラセンに立ち寄る必要が無いため横浜出発は23時30分、参加者約70名は2台のバスに分乗し一路現地を目指す。自分は2号車に乗り、押しかけ女房よろしくコーディネーターKさんのお手伝い役を買ってでる。


数日前に東北地方も梅雨入りし、途中降っていた雨は空が明るくなる頃には止んでいた。
今回が初参加の方もいるので石巻市内の被災地区を一回りする。前回から4週間が経ち幹線道路脇は見違えるほど綺麗になり、校庭が避難した方の車で埋め尽くされていた渡波小学校にその姿は無かった。

しかし一方で市立女子商業高校脇の瓦礫の山からは不気味な煙が立ち登っている。津波で壊された建物の大部分はそのままの姿であり、地盤沈下や防波堤の再整備、増え続ける瓦礫問題など復興に相当な年月を要するのは安易に想像できる。

総合運動公園脇には仮設住宅が並び、既に入居が始まっているようだ。数日前の新聞で知ったが、雨漏りなどの手抜き工事も多いらしい。特需で建設業者は職人の確保に奔走しているらしいが、それなりの対価を受け取っていりのだから、きちんとした物を作っていただきたい。


活動現場へ向かうため一旦内陸へ入ると、そこは先ほどまでの光景とは全く対照的な田植えが済み緑溢れる田園風景となる。北上川を渡り河口方向へ進むと津波を被り放置された田畑が目立ち始める。土手の上を走る県道は前回より悪くなった気がする。前日までの大雨で茶色の水は河原の葦の上まで流れている。沈下と亀裂が多い土手だけに大雨での決壊が心配である。


市内から40分ほどで活動現場へ到着。今回は全体を8つの班に分け、1~4班が牛小屋の片付け、5~8班が畑の整備、午後からは受け持ちを交代することになった。

自分は1班の班長になり、3便でお手伝いしたKさん宅の資材置き場から道具を出し牛小屋へ向かう。約10分ほどで到着したが思わずア然。なぜか牛舎の中は枯れ枝の山になっている。まずはこれを出さなければならない。
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小型ダンプ2台に枯れ枝を積み処分場へ持ていってもらう。そして泥やら何やらを土嚢袋へ積め始めるが、途中で袋が足りなくなり一旦資材置き場へ取りに戻る。その帰りに福岡から来ているボラセンコーディネーターの方から牛小屋の方は入院していること、牛は津波に流されたこと、3日前に田んぼの中から遺体が見つかったことを知らされた。この地区だけでもまだ100名の不明者がいるそうだ。

風が通らない小屋内は暑く埃も凄いのだが皆テキパキと作業を行っている。
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奥で作業をしているボランティア初参加の同僚Nの様子を見ると、ずいぶん飛ばした様で汗でビショビショ、カッパはドロドロになっている。ペースを落とすように声を掛けようかと思ったが疲れればイヤでもペースは落ちるだろうとヤメた。
そして奥からは妙~な香りが・・・ それは5樽ばかりある腐った味噌で近づくと強烈な臭いがする。時間もちょうど昼になり、ずるいようだが午後の班に処理をして貰おう。

午前の作業は2時間半で小型ダンプ2台、それぞれ2往復分のゴミを搔き出し終了。トップの写真と比べると雲泥の差だ。
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昼は事前に頼んであった弁当を持ち、3便で同じ班となった4名でご縁の出来たKさんのお宅にお邪魔し談笑。お吸い物にずんだ餅を頂きお腹いっぱいとなる。


1時になり7・8班を牛小屋へ案内する。本来は5・6班も行くはずだったが午前の作業が順調に進んだので5・6班は引き続き畑での作業となる。畑での作業は表面に堆積したヘドロ取り、約10~15センチをすくい取っていく。約300坪の3分の1程は午前の班が片付けてくれている。

約50名で作業開始。すくい取ったヘドロは道路脇へ積み重ねていくが、徐々に作業場が奥へ進むためネコ掛かりの人は大汗をかき大変だ。

そして14時46分あの時間、作業を一旦中止して黙祷を奉げる。

牛小屋を片付け終わった7・8班も合流し更にピッチが上がるが、もう少しの所で終了の時間となってしまった。30分ほど延長すれば片付くと思うが、現地のコーディーネーターの方の都合もあるだろうし残念だが致し方ない。次に入るボランティアの人に託そう。
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                  <ほぼ綺麗に片付いた。 下は5月28日撮影の同じ場所>
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道具を片付け出発前にKさんご夫妻と記念写真をパチリ。こんどは遊びに来ますね~。
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震災から3ヶ月が過ぎ、ややもすれば片付けはとっくに終わったと思っている人もいると思う。だが、この橋浦地区に初めてボランティアが入ったのは4週間前、この地区に限らずまだ多くの人がボランティアを必要としている。


帰りの車内でこれからも出来ることをし続けたいと話した高校生、嬉しいね~。ホント大○カな政治家に聞かせてやりたいよ。この歳になってボランティアを始めた身で偉そうな事は言えないが、こういう若い人がいるって日本も捨てたもんじゃないな~って心底思う。

あと一つ肝心なことが抜けていた。バスが出発する際にかわいい子供達が一生懸命手を振っていてくれた。
これを見たら疲れなんて全~部吹っ飛んで行っちゃったよ。きっとどこかで見かけて出発するまで待っていてくれたんだね。ウンウン、ありがとね!



これからも一人でも多くの人が参加できる受け皿作り、そして必要する人がいる限り活動に携わりたいと改めて思う一日であった。



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この記事へのコメント

MK
2011年06月27日 20:37
>押しかけ女房よろしくコーディネーターKさんの
>お手伝い役を買ってでる。

初めてのコーディネーター、それも当日任命されて、
不安があったので、隣でいろいろ助けてくださり、
とてもとても助かりました。

知り合いが増え、皆さんがいろいろと声をかけ、
手伝って下さったので、怪我人も出ず、無事に
作業を終えることができ、一安心です。

次々回、真夏の石巻でお会いしましょう!
TI-AEK32
2011年06月28日 01:57
おつかれさまでした~
牛舎のお掃除、見事です!
蒸し蒸しで大変だったのでは?
持ち主の方もさぞかし喜ばれるのではないかと。

小生7/8はレーベンさんのバスで大船渡に参上予定です。
ミックスナッツ
2011年06月28日 05:52
MKさん

出すぎたかな?っとも思っていましたがお役に立てて
良かったです。

>無事に作業を終えることができ…
その通りですね。牛小屋には5寸釘が飛び出ている角材が
何本も転がっていましたので。

後日、6便の活動内容を教えて下さい。そして、お気をつけて。
ミックスナッツ
2011年06月28日 06:02
TI-AEK32さん

前日より気温が下がり助かりましたが、カッパ・マスク・手袋の
重装備はきつかったですね。これからは作業ペースを落とさないと
熱中症が怖いです。

>持ち主の方もさぞかし喜ばれる
そうですね。喜んでいただければ嬉しいですね。活動した誰もが
それを一番願っていると思います。

おっ、次回は大船渡ですか。活動内容のアップを待っています。
お気をつけて。

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